山の田んぼ追想

山の田んぼイメージ画像

右側は山の田んぼ西方、左側は山の田んぼ奥を表しています。何れも棚田であり最上位には池があります。現在はどちらの田んぼもA,B地点で前進できない状態です
山の田んぼ西方はA地点で山道が笹で道が閉ざされています。山の田んぼ奥の方もB地点で竹藪の竹が倒れており、前進不可の状態です
山の田んぼ奥には大きな甑（こしき）岩がそびえていました。

山の田んぼ奥に行く道B地点；動画ファイル（MP4）
竹藪の道も倒れた竹に遮られていて交通不可でした。山の田んぼ「奥」には行けません

山の田んぼ西方に行く道A地点；動画ファイル（MP4）
行き止まりになりました。笹が生え、笹藪になっており、道が無くなっていました。山の田んぼ「西方・さいほう」には行けません

＊山の田んぼ西方に行くにはある地区の道を通り、最後の民家の側を最後に小さな川沿いの道を登って行きます
＊登って行きますと右手に池があります。池を通り過ぎると山道に差し掛かります
＊山道は山の田んぼ沿いに登って行くようになっていました。何度か坂道を抜けて、やっと我が家の西方と呼ばれる山の田んぼに到着します
＊山道は今は笹が生い茂り、通行不能になっています。グーグル地図を見ますと、我が山の田んぼ西方は田んぼと認識できません。今はすでに山と同化していると予想されます

＊6月になると田植えが始まります。まず父が苗床を5月連休前に作ります。苗床の水は山の田んぼ最上位にある池から引き込みます。池の栓を抜き、池から水を抜き取ります。山の田んぼは棚田であり、最上位に、必ず池があります。先人は、棚田を石垣で作り、池まで作っていたのです。米作りの執念は並のものではなかった証です。苗床で苗が育ってきたら、田植えの時期になります
＊田植えの田づくりは耕運機で掘り起こし、水を引き込み、畦づくりをします。土を均し、苗床から取ってきた稲束を準備し、数人で稲を植え始めます。稲を植えたら、数日で根付き、稲の生長が始まります。同時に雑草も育ち始めます。最近は除草剤を使用していると思いますが、我々の時代は人力で除草していました。夏の暑い最中に田んぼに入り、腰を曲げての草取りは非常に酷なものでした

＊秋になると稲刈りが始まります。刈り取った稲は天日干しするために、竹竿に掛け、20日くらい時間を掛けます。乾燥すると、脱穀が始まります
＊脱穀機（脱穀機）を田んぼに投入し、発動機を使い、脱穀を行い、籾の状態で、稲藁で作った袋に詰めます。脱穀機は重く山の田んぼに運ぶのは、最後は人で担いでいました。山の田んぼは手間隙が掛かり、効率の良いものではありません。脱穀機などの荷物は猫車と言う手押し車を利用していた。猫車は先頭に車輪がついていて、後方に両手ハンドルがあった。ハンドルを持ち上げて、前方に押して荷物を運搬する。坂道を下る時は、中央部のボディーを地面に擦り付けながら、速度を制御できる優れものであった。山道はこの運搬具が最適であった。父はこの猫車にエンジンを載せる試みをやった形跡があります

山の田んぼ西方に行く道1；動画ファイル（MP4）
今日は空が真っ青です

山の田んぼ西方に行く道2；動画ファイル（MP4）
山道に差し掛かりました

山の田んぼ西方に行く道3；動画ファイル（MP4）
ウルシの紅葉が綺麗です

山の田んぼ西方に行く道4；動画ファイル（MP4）
池が前方に見えてきます

山の田んぼ西方に行く道5；動画ファイル（MP4）
池が見えています

山の田んぼ西方に行く道6；動画ファイル（MP4）
前方に青いテントが近くに池が見えます

山の田んぼ西方に行く道7；動画ファイル（MP4）
青いテントが近くに見えます。山道が畦になっています

山の田んぼ西方に行く道8；動画ファイル（MP4）
もうじき行き止まりになります

山の田んぼ西方に行く道9；動画ファイル（MP4）
更に道が狭くなります

山の田んぼ西方に行く道10；動画ファイル（MP4）
この地点で前進不可となり、この地点がA地点です。左の石橋は渡れます

山の田んぼ西方に行く道11；動画ファイル（MP4）
左の石橋を渡って細い畦道を通って行きます。もう一つの山の田んぼ「奥・おく」に行く道です

山の田んぼ西方に行く道12；動画ファイル（MP4）
もう一つの山の田んぼ奥に行く畦道です。左方面に登って行きます

山の田んぼ西方に行く道13；動画ファイル（MP4）
左側に登って行くと左手に畑の土手を見ます。現在は畑の面影はなく、荒れ放題です

山の田んぼ西方に行く道14；動画ファイル（MP4）
左の土手にある畑はサツマイモを作っていました。大きなヤマモモの木もありました

山の田んぼ西方に行く道15；動画ファイル（MP4）
畑の土手が終わった所で、土砂が流出していて、その先は通行不可になっていた。もう一つの山の田んぼ奥に行く道も閉ざされていました

山の田んぼ西方に行く道16；動画ファイル（MP4）
土砂流出場所から引き返す事にした。先程の左に曲がって渡った石橋が見える

山の田んぼ西方に行く道その2

山の田んぼ西方に行く道の突き当たりから帰りまでの動画を特集しました

山の田んぼ西方に行く道001；動画ファイル（MP4）；民家を離れて山道に入る
山の田んぼ西方に行く道002；動画ファイル（MP4）；当時は猫車が通行できたが、今は畦道となっている
山の田んぼ西方に行く道003；動画ファイル（MP4）；右側は荒地となっている
山の田んぼ西方に行く道004；動画ファイル（MP4）；溜池に近づいてきた。道路は舗装されている
山の田んぼ西方に行く道005；動画ファイル（MP4）；溜池の樋（水門）は更新されている
山の田んぼ西方に行く道006；動画ファイル（MP4）；池を超えると右側は畑になっている。当時は水田であったと思う
山の田んぼ西方に行く道007；動画ファイル（MP4）；右側は畑が続く
山の田んぼ西方に行く道008；動画ファイル（MP4）；右側は更に畑が続く
山の田んぼ西方に行く道009；動画ファイル（MP4）；畑地から荒地に入り、石橋に近づく
山の田んぼ西方に行く道010；動画ファイル（MP4）；道は更に細くなり石橋に近づく
山の田んぼ西方に行く道011；動画ファイル（MP4）；石橋に近づくと、突当りは笹に阻まれて直進できない。直進できれば、川を渡る石橋があるが、そこには行けない
山の田んぼ西方に行く道012；動画ファイル（MP4）；左に曲がり、石橋を渡り直進して行くと左手に畑地があった
山の田んぼ西方に行く道013；動画ファイル（MP4）；直進して行くと流出土砂に阻まれて、それ以上は進めなかった。左手の畑も荒地になっていた
山の田んぼ西方に行く帰り道014；動画ファイル（MP4）；引き返して石橋のあたりで、カメラを360度回してみた

山の田んぼ西方に行く帰り道015；動画ファイル（MP4）；石橋から引き返すことにした。右の川は健在であった
山の田んぼ西方に行く帰り道016；動画ファイル（MP4）；右は川、左は荒地である
山の田んぼ西方に行く帰り道017；動画ファイル（MP4）；更に下って行くと左は畑地になっていた
山の田んぼ西方に行く帰り道018；動画ファイル（MP4）；畑地を更に下って行く
山の田んぼ西方に行く帰り道019；動画ファイル（MP4）；更に下って行く
山の田んぼ西方に行く帰り道020；動画ファイル（MP4）；下って行くと池が見えてくる
山の田んぼ西方に行く帰り道021；動画ファイル（MP4）；池の側を通って下って行く
山の田んぼ西方に行く帰り道022；動画ファイル（MP4）；池を観察、樋（水門）は最新式になっていた
山の田んぼ西方に行く帰り道023；動画ファイル（MP4）；池の周りを眺め、下って行く
山の田んぼ西方に行く帰り道024；動画ファイル（MP4）；池の舗装路を下って行く
山の田んぼ西方に行く帰り道025；動画ファイル（MP4）；池の下で見回し、更に進んで行く
山の田んぼ西方に行く帰り道026；動画ファイル（MP4）；右川、左荒地を下って行く
山の田んぼ西方に行く帰り道027；動画ファイル（MP4）；更にどんどん下って行く
山の田んぼ西方に行く帰り道028；動画ファイル（MP4）；下って来て、民家に近付いてきた
山の田んぼ西方に行く帰り道029；動画ファイル（MP4）；荒地と川を見ながら下り、民家に近づいてきた

山の田んぼ奥の部

＊山の田んぼ奥は、西方より更に登って行く所にあった。道は方向が西方より更に西側にあった。我が家は終戦直後に建設された。山から松の木を切り出し、製材し、当時としては最先端の瓦造り2階建ての造りであった。当時の農家は藁ぶきの平屋造りが一般的な造りであった。その家を作った松の木の山の直ぐ下に山の田んぼ奥があった

＊山の田んぼ奥に行くには墓地を通り、薄気味悪い場所を通り、更に進んで甑（こしき）岩と呼ばれていた立派な岩の所まで行かねばならなかった。山の田んぼ奥に行く時は、手ぶらで出かけることはなく、何等かの荷物を持たされたもので、山道を登り、行った先で仕事をして帰る作業であった。私は山に登るのは好きではない。坂道はいつも地面を見て、踏ん張って歩いて行く辛い道である。今でも山登りはしたいとは思いません

＊山の田んぼ奥での仕事も、6月の田植え、秋の稲刈りです。弁当持参で、メザシを焼いて食べた記憶があります。雨が降れば雨合羽を着、雷が鳴っても手を休めることはない田植え、稲刈り脱穀をすれば、手は荒れる作業で、楽しいことは何一つなかったと記憶しています
＊山の田んぼ奥の一番上には池がありました。池には大きな鯉がいたと記憶しています。ある時、一人で、鯉釣りに出かけました。随分無謀な行動でした。結果は鯉は釣ったが釣り糸が切れて、釣り上げることはできませんでした。その後鯉は池から姿を消しました
＊私の最後の仕事は高校生の時の稲こきでした。父の仕事が忙しくて、秋の稲こきができませんでした。稲は農ぐろで正月を越し、年が明けた10日頃に稲こきをしました。山に響く発動機の音が恥ずかしく、脱穀機を稼働させ、やりきれない一日でした

山の田んぼ奥に行く道

山の田んぼ奥に行く道は西方より更に西側にあります

山の田んぼ奥に行く道1；動画ファイル（MP4）
山の田んぼ奥に行く道があります。池の側を通るルートです。左側が池です

山の田んぼ奥に行く道2；動画ファイル（MP4）
山の田んぼ奥に行く道があります。池の側を通るルートです。左側が池です

山の田んぼ奥に行く道3；動画ファイル（MP4）
池を左に見ながら山道を進んで行きます

山の田んぼ奥に行く道4；動画ファイル（MP4）
池を左に見ながら更に山道を進んで行きます

山の田んぼ奥に行く道5；動画ファイル（MP4）
更に進むと竹藪の中の道になります

山の田んぼ奥に行く道6；動画ファイル（MP4）
竹藪は手入れがされていない様です

山の田んぼ奥に行く道7；動画ファイル（MP4）
竹藪の中は音がして気味が悪いものです

山の田んぼ奥に行く道8；動画ファイル（MP4）
竹藪の道も倒れた竹に遮られていて交通不可でした。この地点がB地点です

山の田んぼ奥に行く道9；動画ファイル（MP4）
元来た道を引き返します

山の田んぼ奥に行く道10；動画ファイル（MP4）
やっと里まで下りてきました

ヒマワリ畑に出会いました；動画ファイル（MP4）

戻る